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事例4(財務・会計)に合格するには~中小企業診断士二次試験対策05

皆様、こんにちは、未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。

当ブログでは、社長とともにその企業の未来を考える資格「中小企業診断士」取得者を増やすための情報を発信しています。現在、5回にわけて中小企業診断士の第二の関門である二次試験に合格するための情報をご紹介しています。前回は、中小企業診断士二次試験の事例3(生産・技術)に合格する方法についてご紹介しました。今回は、第5回として、中小企業診断士二次試験、事例4(財務・会計)に合格する方法についてご紹介します。
この記事を最後まで読めば、中小企業診断士二次試験事例4の傾向や対策を知ることできます。ぜひ最後までお読みください。では本題に入ります。

私の事例4の受験歴=3回受験し2回不合格(内一回足切り)、1回合格

最初に私の二次試験事例2の受験歴を紹介します。

年度平成24年平成25年平成26年
評価・点数DB67※
結果足切り不合格合格
※得点開示請求をしました

私は、二次試験を3回受験し、事例4は2回不合格でした。しかも平成24年度は足切り不合格です。一次試験でも財務・会計には非常に苦戦しました。ですから、私にとって事例4は不得意科目でした。平成24年度にはじめて二次試験を受けたとき、事例1-3はそれなりに手応えを感じましたが、事例4で頭が真っ白になりました。その結果、平成24年度は総合評価A(全体の点数としては合格)でしたが、事例4のD判定で足切り不合格となりました。そこで、事例4については、別途特別な対応が必要であると痛感しました。

事例4の学習ツール=財務・会計に苦手意識を持つ人は別途特別な対策が必要

次に事例4を学習する上で必要なツールをご紹介します。結論をいえば、財務・会計に苦手意識を持つ人は、事例4について別途特別な対策が必要です。当時、私は日商簿記検定は2級まで取得しており、「財務・会計」のうち、「会計」の部分の知識は十分ありましたが、「財務=ファイナンス」の部分の知識が不足しておりました。そこで事例4の学習をはじめる前に、コーポレートファイナンスについて学ぶことをおすすめします。
(個人的には「ロジックで解く中小企業診断士試験財務・会計問題集」がおすすめです。会計に加えてファイナンスに関することを体系的に理解することができます。)
そして、ある程度ファイナンスを理解できたら、全知識で一次知識を補充して、事例攻略のセオリーに従い、過去5年分の事例4を解いて、ふぞろいの合格答案で採点してください。
 因みに、事例4の対策として、日商簿記1級の受験や意思決定会計講義ノートによる演習を推奨する方がいますがやる必要はありません。理由は、中小企業診断士に求められるレベルの知識や計算能力を超えているからです。無駄とは申しませんが、それをする時間があるなら、過去問演習の年度を5年前ではなく10年前に増やす等したほうがより効果的でしょう。
以下に学習ツールのリンクを掲載します。ぜひ購入して合格を勝ち取ってください。

事例4の問題の特徴=数値を扱う事例で正解・不正解が明確だから、減点法ではなく加点法で対策する

では、事例4にはどのような特徴があるのでしょうか?その答えは、「数値を扱う事例で正解・不正解が明確だから、減点法ではなく加点法で対策する」ことです。理由は、事例4が、財務・会計に関する事例として以下のような6つの特性を持つからです。

以下順番に説明します。

与件文が極端に短く、非常にわかりやすい

事例4の特性の1つ目は、「与件文が極端に短く、非常にわかりやすい」です。事例4を初見で解くときに最初に驚くのが、事例1から3に比べて与件文が1/2~1/3と極端に短く、内容が非常にわかりやすいことでしょう。その代わり、多くの場合D社の損益計算書や貸借対照表などが掲載されています。損益計算書や貸借対照表の数値も与件です。ですから、これらの数値を計算するだけではなく、それらの数値が持つ意味や意義を言葉で説明できるようになる練習が必要です。

設問文だけで回答できる問題がある

事例4の特性の2つ目は、「設問文だけで回答できる問題がある」です。事例4は、与件文を読まなくても設問文に書いてある条件に従って計算するだけで回答できる場合があります。事例4は演習していて「時間が足りない!」ということが最大の課題になります。もし、設問を分析する段階で与件文なしでも回答できるとわかればその場で計算してしまえば、時間の節約になります。ただし、計算の前提となる条件が与件文にある場合もありますので、ケースバイケースで判断してください。

与件文にくわえて、他の設問の内容や計算結果も与件となる

事例4の特性の3つ目は、「与件文にくわえて、他の設問の内容や計算結果も与件となる」です。これが事例1から3にない事例4最大の特徴かもしれません。与件文が少ない分、前の設問文の内容や計算結果を与件としたうえで回答する場合があります。後半の問題特に問3や問4に見られる傾向です。例えば、問3でNPVの計算結果から設備投資の意思決定を問われたあと、問4で新工場の建設計画などが問われている場合、問3でNPVを計算できなかったとしても「設備投資する」という意思決定となります。(新工場を建設するのに、設備投資しないという意思決定にはならないですよね?)

設問のジャンルごとに極端に難易度が変わるわりに配点に差がない

事例4の特性の4つ目は、「設問のジャンルごとに極端に難易度が変わるわりに配点に差がない」です。事例の出題ジャンルはある程度パターンが決まっております。具体的には、「経営分析」「CVP(Cost、Volume、Profit)分析」「CF(Cash Flow)計算」「設備投資の経済性計算」等です。それぞれのジャンルごとに回答も定式化できるので、解き方さえマスターしてしまえば、あとは計算ミスを防ぐだけで対策できます。ただし、計算難易度にかなり差があり、「設備投資の経済性計算」>>>「CVP(Cost、Volume、Profit)分析」>「経営分析」>「CF(Cash Flow)計算」となります。ですので、計算が簡単な順に優先順位をつけて、対応することをお勧めします。具体的には、小数点同士の掛け算があり電卓をたたく回数が多い「設備投資の経済性計算」は計算ミスになることが多いので後回しにしてください。

文章問題は、貴重な得点源なので空欄ではなく必ず記述する

事例4の特性の5つ目は、「文章問題は、貴重な得点源なので空欄ではなく必ず記述する」です。事例4の回答用紙が試験監督者から配布されたとき、記述式の回答欄が多くあったら、ガッツポーズをとってください。貴重な得点源ですので必ず記述してください。というのも計算問題は、正解/不正解が明確ですから間違ったらゼロ点ですが、記述問題は計算問題と異なり部分点が狙えますので、貴重な得点源となるからです。私の同期合格者で実際いたのですが、事例4の計算問題で間違いだらけも関わらず、記述問題をしっかり記述したら合格していました。例えば、設問で「計算結果を根拠としてD社の投設備資をするべきか助言せよ」という問題がある場合、たとえ数値があっていなくても。助言内容とその理由がしっかり記述できていれば加点されます。

難問・奇問がでる場合がある

事例4の特性の6つ目は、「難問・奇問がでる場合がある」です。事例4では数年に一度難問や奇問がでることがあります。例えば、平成21年度は営業レバレッジを計算する問題がでました。また、平成25年度は、貸借対照表だけで損益計算書がない状態で経営分析をする問題と品質原価計算に関する問題がでました。(私が受験した平成25年度は二重の意味で高難易度の年でした。)これらの問題は当時の学習内容では対応が難しいため、多くの受験生が受験当日頭が真っ白になりパニックに陥りました。ただし、こうゆう難問・奇問は誰も対応できませんので、気にしなくていいです。一次試験で平均点数が低すぎる科目で点数調整が入るように、二次試験でも点数調整をしているはずです。(公表されていないのではっきりとはいえません。ただ、結果として二次試験の難易度に関わらず毎年ほぼ同数の合格者数になっていますので調整していると推測できます。)

事例4の回答のコツ

事例4の特徴を理解したら事例4の過去問題に取り組んでください。そして、事例4の過去問題に回答する際のコツについては、以下より事例4のファイナルペーパーをダウンロードしてご確認ください。

事例4のファイナルペーパー

事例4の回答例

ではこれらを活かして、実際に事例4を回答した例をご紹介します。以下の記事をご確認ください。

財務・会計の事例を学ぶ意義=国民総起業家時代に必須のスキル

最後に、中小企業診断士二次試験には直接関係ありませんが、財務・会計を学ぶ意義について私見を書きます。私は将来、日本で働く人全員が起業家になる時代がくると予測します。もうすでに、その予兆は表われています。具体的には、あらゆる業界で、副業や複業が解禁・推奨されており、情報インフラの発達で企業に所属して給料をもらうだけではなく、個人が情報を発信し稼ぐ時代になってきています。つまり、我々は皆「自分株式会社」の社長となる国民総起業家時代の到来です。すると、働く人がみな貸借対照表や損益計算書の知識を持つ必要がでてきます。自分のやりたいことを実現するには、どれくらい資金が必要で、それをどうやっていくらずつ調達し、それをどのように運営して、いくらずつ返済していくのか?等を考えるうえで、財務・会計の知識は必須になるでしょう。そして、その結果、財務・会計の知識をもった中小企業診断士の支援を必要とする人は今後も増え続けるでしょう。一人でも多くの起業家を輩出するためにも、しっかり学んでいきしょう。

いかがでしたか?今回は、中小企業診断士二次試験の事例4に合格する方法について解説しました。以上で中小企業診断士二次試験に合格する方法の解説を終わります。次回は、これまでの解説内容を振り返るとともに二次試験に合格したらそのあとどうしたらよいか?をご紹介します。中小企業診断士試験合格目指して一緒に頑張ってまいりましょう。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログでは、今後も中小企業診断士についての情報を発信してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

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