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回答例及び解説-中小企業診断士二次試験-平成27年度事例IV

皆様、こんにちは、未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。

当ブログでは、社長とともにその企業の未来を考える資格「中小企業診断士」取得者を増やすための情報を発信しています。

今日は、中小企業診断士試験の最大の関門である二次試験について、実際の過去問を用いて回答例を提示し、解説をします。

中小企業診断士二次試験-平成27年度事例IVの試験問題

今日、取り扱うのは、中小企業診断士二次試験-平成27年度事例IVです。
事例IVなので、財務・会計に関する事例ですね。
試験問題は、こちらよりダウンロードしてください。

中小企業診断士二次試験-平成27年度事例IVの解説

中小企業診断士二次試験-平成27年度事例IVについて解説します。
設問構成を見ると、経営分析、CVP分析、設備投資の経済性計算、主要顧客依存からの脱却(文章題)をテーマにしているようです。
設問ごとの難易度を考慮し、簡単な問題から優先順位をつけて戦略的に回答することががポイントとなるでしょう。具体的には、CVP分析→主要顧客依存からの脱却(文章題)→経営分析→設備投資の経済性計算の順に回答するとよいでしょう。
与件分を読むと、当社の経営課題は、売上シェア7割を占めるX社からの依存の脱却です。
当社の今後のあるべき姿は、当社の強みを活かした環境関連製品事業の展開かと思われます。
ですので、これらを意識して回答を記述できるとよいかもしれません。

中小企業診断士二次試験-平成27年度事例IVの回答例

以下は、私の回答例です。ご参考になさってください。

第1問 
(設問1)
①優れている指標(a)有形固定資産回転率(b)5.00回
②課題となる指標1(a)経常利益率(b)2.28%
 課題となる指標2(a)負債比率(b)352.00%

(設問2)(60字)
D社は、同業他社と比べ全社的な収益性が低い、また有形固定資産の売上貢献度が高い一方、借入金過大で長期安全性が低い。

第2問
(設問1)
売上高 2150×90%=1935(売上高 第2期×90%)
売上原価 7500.9+1020=1695(第2期×90%、うち1020が固定費):第2期変動費 1770-1020=750 売上総利益 240 販売費及び一般管理費 2000.9+120=300(うち120が固定費):第2期変動費 320-120=200
営業損益 △60
営業外収益 13
営業外費用 24
経常損益 △71
特別利益 0
特別損失 0
税引前当期純損益 △71
法人税等 (税率30%)0
当期純利益 △71

※固定費と変動費率は第2期と同じ。
変動費率=750+200/2150=44.19%

(設問2)
傾向(40字)(a)
傾向は、売上総利益は黒字だが、営業損失より、経常損失額が大きいことである。

原因(60字)(b)
原因は、①受注減少に伴い変動費低下の一方、固定費が不変で利益を圧迫すること、②受取利息に比べ支払利息が過大であること。

(設問3)
(1)経常利益100百万円を達成する売上高
(a)2222百万円
(b)計算過程
変動比率=(1770-1020+320-120)/2150=44.19%
目標売上高 X
変動費 0.4419X
限界利益 0.5581X
固定費 1020+120=1140
経常利益 100
0.5581X-1140=100
0.5581X=1240
X=2221.82・・・・=2222

(2)経常利益100百万円を達成するうえで削るべき固定費、この場合の損益分岐点売上高
(a)1756百万円
(b)計算過程
目標売上高 1935
変動費 0.4419×1935=855
限界利益 1080
固定費 1020+120=1140-X
経常利益 100
1080-(1140-X)=100
削るべき固定費はX=160

目標売上高 X
変動費 0.4419X
限界利益 0.5581X
固定費 1140-160=980
経常利益 0

0.5581X-980=0
損益分岐点売上高=980/0.5581=1755.957713…=1756

第3問
機械g取得原価50百万円、年間原価償却費10百万円、残存耐用年数3年
機械h取得原価80百万円、年間原価償却費80百万円/5年=16百万円、耐用年数5年、5期末簿価32百万円
(設問1)プロジェクトZで増加する各期のキャッシュフロー
ケース1(当期純利益が0)
第3期:(100-70-10-5)×(1-0.3)+10=20.5百万円
第4期:(100-70-10)×(1-0.3)+10=24百万円
第5期:(100-70-10)×(1-0.3)+10=24百万円

ケース2(当期純損失が△10百万円)
第3期:(100-70-10-5)=15-10=5×(1-0.3)+10=13.5百万円
第4期:(100-70-10)=20-10=10×(1-0.3)+10=17百万円
第5期:(100-70-10)=20-10=10×(1-0.3)+10=17百万円

(設問2)
正味現在価値(a)
プロジェクトZ 36.50百万円(小数点第2位四捨五入)
プロジェクトE 66.70百万円(小数点第2位四捨五入)

〇プロジェクトZのNPV
第3期:(100-70-10-5)×(1-0.3)+10=20.5百万円0.9091=18.63655 第4期:(100-70-10)×(1-0.3)+10=24百万円0.8264=19.8336
第5期:(100-70-10)×(1-0.3)+10=24百万円*0.7513=18.0312
NPV=18.63655+19.8336+18.0312-20=36.50135=36.50

〇プロジェクトEのNPV
第3期:(100-70-20-10-16)+10+16=100.9091=9.9091 第4期:(250-150-10-16)×(1-0.3)+10+16=77.80.8264=64.29392
第5期:(250-150-10-16)×(1-0.3)+10+16+32=109.8*0.7513=82.49274
NPV=9.9091+64.29392+82.49274-90=66.69576=66.70

採用すべきプロジェクト(b)
プロジェクトE

(設問3)プロジェクトの流動性で比較
(プロジェクトZ)25/(20.5+24+24)=0.36年
(プロジェクトE)110/(10+77.8+109.8)=0.55年
投資回収期間で比較すると、プロジェクトZの方が投下資本の回収期間が短い。

第4問
(設問1)(30文字)大口取引先のデメリット
X社との取引停止で売上高が大幅に減少し収益性低下のリスクがある。

(設問2)(40文字)デメリット解消方策 環境関連製品製造・販売の意義
金属加工技術を活かした新規事業でX社以外の新規顧客を開拓し収益性を改善できる。

なお、これはあくまで回答例です。合格を保証するものではないことをご理解・ご了承のほどよろしくお願いいたします。最後までお読みいただきありがとうございました。コメントなどでご意見・ご感想などいただきますと幸いです。

なお、当ブログでは、今後も中小企業診断士、二次試験についての情報を発信してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

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