2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい方へおすすめの本のご紹介~2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ03

読書

皆さま、こんにちは。未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。

本ブログでは、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。具体的には、週一回程度の頻度で、皆様の問題を解決するうえでお役にたつ本を1冊ピックアップし、簡単に解説します。
現在、未来予測プロジェクトを実行中です。具体的には、これから先の2030年~2050年までの未来を予測する本を解説して、皆さまとともに未来の物語に向けたトレンドを共有してまいります。
前回は、一冊目「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」の解説2回目で、2030年の暮らしがどうなるか?9つの側面から解説しました。今回は、「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」の解説3回目です。
解説は以下3点を中心に私の意見としてご紹介します。

  • どんな問題が解決できるか?つまりどんな人におすすめか?
  • どうしてこの本でその問題を解決できるのか?
  • 問題解決のため我々は具体的にどう行動すべきか

それでは、本題に入りましょう。

【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】でお困りの方へおすすめの本【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】

【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】でお困りの方へおすすめの本は、【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】です。

2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ

以下でおすすめの理由を解説します。

本書で【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】を解決できる理由は【エクスポネンシャル・テクノロジーが各脅威を解決する方法を提示し楽観的な未来の姿を描く】から

【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】で、【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】を解決できる理由は【エクスポネンシャル・テクノロジーが各脅威を解決する方法を提示し楽観的な未来の姿を描く】からです。
本書の第三部では、今後10年間で人類が直面し得る重大なリスクの内容とエクスポネンシャルテクノロジーを用いたその解決策を説明します。次にイノベーションの本質は人類の移動にあるとして、100年先の未来を大胆に描きだします。

今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク

今後10年間で人類が直面し得る重大なリスクとは、以下です。

  • 水危機
  • 気候変動
  • 異常気象
  • 生物多様性の喪失
  • 環境汚染
  • 自動化(ロボットやAI)による雇用消失

人類が今後10年で直面する重大なリスクとその解決策について以下順番に解説します。

水危機

 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク一つ目は、「水危機」です。「水危機」の脅威の内容は、現在、世界できれいな飲み水を確保できない人9億人に上り、その結果水を媒介とする感染症が死因の第1位を占め、毎年命を落とす340万人の大半を子供が占め、2025年には世界人口の半分が水不足に直面します。
 「水危機」の解決策として、様々な技術開発が進められています。例えば、「蒸気圧縮蒸留システム」は、乾燥した牛糞などの可燃燃料をエネルギー源とし、ヘアドライヤー以下の消費電力で、汚染された地下水、塩水、下水、尿などの水を浄化するミニ冷蔵庫サイズの浄水器です。この機械1台で1日で300人分の水を賄うことができます。また、「SkyWater(空気中から飲み水をつくり出す装置)」は、再生可能エネルギーをエネルギー源とした結果、1リットルあたり2セント(3円)のコストで、大気中から1日2000リットルの水を抽出できます。この機械1台で200人分のニーズを満たすことができます。さらに、「水用スマートグリット」は、緻密なモニタリング、作物への水やり、虫や疾病の発見などの機能を果たすことで、農業分野で毎年数兆リットルの水を節約できます。
 本書によると、これらの水テクノロジーは、エネルギーテクノロジーをほぼ5年遅れで追いかけているようです。

気候変動

 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク二つ目は、「気候変動」です。「気候変動」の脅威の内容は、毎年アフリカ大陸1.3個分の森林を燃やすことに相当するCO2を排出しています。そして、石炭、石油、天然ガスを燃やした際に発生するCO2が地球温暖化の主要な原因となっています。そのため、気候変動の解決策として、クリーンエネルギーの転換が求められます。その転換プロセスは、発電、蓄電、環境負荷の低い輸送に分かれます。
 まず、発電分野の解決策は、太陽光発電と風力発電の融合です。風は太陽が照っていないときに吹く傾向があるなど太陽光と風は相互補完関係があり、風力と太陽光を一つの送電網に統合すれば、1+1=3以上になるような相乗効果が得られる結果、現在必要な電力の80%を賄えるといわれています。(なお、本書では近年注目される洋上風力発電についての言及はありません。原因は、この本が、大陸国家であるアメリカで出版されたためと考えられます。)
 次に、蓄電分野の解決策は、「フロー電池」です。これまで、蓄電池といえばリチウム金属の個体にエネルギーを貯蔵するものが主流でした。リチウム電池は、軽量で携帯性が高いというメリットがある一方、充電サイクルが1000回までと耐久性が低いというデメリットがありました。それに対して、「フロー電池」は溶融塩のような液体にエネルギーを貯蔵するものです。「フロー電池」は、大型でかさばるというデメリットがある一方、充電サイクルが5000~1万回までと耐久性が高く何十年も交換なしで使えるというメリットがあります。最新の技術開発で「フロー電池」のコストがリチウムイオン電池より低くなりつつあり、世界の蓄電池ニーズを90%を賄う可能性があります。
 最後に、環境負荷の低い輸送の解決策は、電気自動車の開発です。電気自動車における技術開発の中心は、航続距離、充電時間、充電インフラです。航続距離については、個体電池が実用化された結果、2025年には1回の充電での航続距離が800kmに至るといわれています。充電時間については、従来より高電圧な充電装置と高速充電可能な新材料を用いたバッテリーの組み合わせで、480㎞の走行に必要な充電時間は5分に短縮されるといわれています。充電インフラについては、既存のガソリンスタンドに加え、家庭用充電装置、チャージポイントなどを加味すれば、充電ポートの数は給油ポンプの数とほぼ同じになりつつあります。

異常気象

 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク三つ目は、「異常気象」です。「異常気象」の脅威の内容は、ハリケーンが襲来し、広い地域で電気の供給が止まること等です。「異常気象」の解決策は、電気自動車の普及です。例えば、完全充電された電気自動車は3世帯分の電気を24時間賄えるので、電気自動車が全国的な電力ネットワークのノードとなり、バックアップ電源の役割を果たします。

生物多様性の喪失

 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク四つ目は、「生物多様性の喪失」です。「生物多様性喪失」の脅威の内容は、現在、昆虫種の40%で個体数が減少、2050年までにサンゴ礁の90%が消失、2100年に海洋生物の50%、大型哺乳類の50%が絶滅する結果、植物の受粉、酸素の生成、洪水制御、気候安定等地球が人類に与える「生態系サービス」の60%が劣化し、持続不可能になります。
そして「生物多様性喪失」の解決策は、以下の4つです。

  • ドローンを使った森林再生:AI誘導型の植林ドローンが、空を飛びながら地形データを解析し植林に適した場所を特定、ゼリー状の培地を含む種子ミサイルを連続的に打ち込み、ゼリーが衝撃を和らげ培地の栄養を使って種子が発芽し育つ結果、ドローン一台で1日10万本の植林が可能です。
  • サンゴ礁の再生: サンゴ礁の再生は海の健康を取り戻すことにつながります。最近、サンゴ礁の生育速度を100年から2年に短縮する技術が開発されました。
  • 水産養殖の改革:世界の漁獲の1/3が限界を超えた乱獲の状態にある結果、海洋資源が減少しています。現在、これを解決するため、幹細胞からマヒマヒやクロマグロなどのシーフードを作る技術が研究されています。
  • 農業の改革:培養肉、垂直農法、遺伝子組換作物などでより少ない面積で食料生産を行うことで、現在、農業や牧畜業で人が占有する陸地面積の37%を動植物に返すことができます。

環境汚染

 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク五つ目は、「環境汚染」です。「環境汚染」の脅威の内容は、環境汚染による死者が毎年900万人、コストは5兆ドル(750兆円)にのぼり、河川に流れ込んだ化学物質、海洋プラスティック、大気中の微粒子が地球の命を蝕んでいます。そして「環境汚染」の解決策は、「ゼロ・トゥ・ゼロ製造プロセス」です。これは製造業ででてくる廃棄物を完全にゼロにすることです。この取組は、環境に優しいことに加え、コスト削減による利益増加に結びつきます。

自動化(ロボットやAI)による雇用消失

 今後10年間で人類が直面し得る重大なリスク六つ目は、「自動化(ロボットやAI)による雇用消失」です。「自動化(ロボットやAI)による雇用消失」の脅威の内容は、ロボットやAIが雇用を奪う結果、今後数10年で世界全体の技術的失業が85%にまで高まることです。「自動化(ロボットやAI)による雇用消失」の解決策は、エクスポネンシャル・テクノロジーは雇用にプラスの影響を及ぼすことです。例えば、インターネットは破壊した雇用の2.6倍の雇用を生み出しました。

解決策を考える際の3つの視点

 ここまで、人類が次の10年で直面する重大なリスクおよびその解決策をご紹介しました。では、今後新たな脅威に直面した際、我々はどのように解決策を考えたらいいのでしょうか?本書ではそのための3つの視点をご紹介します。

視野-思考のタイムスパンを伸ばす

新たな脅威の解決先を考えるうえで、「視野」とは時間軸としてどれくらい先を見通すか?を意味します。しかし、最近テクノロジーの加速、市場主義経済による短期的思考、選挙を意識する民主主義、マルチタスクで個人が注意散漫になるなどが原因で、人はみな病的に近視眼的になりつつあります。人間の存在を脅かすリスクから身を守りたければ長期的視点で物事を考える必要があります。

予防-先回り対策を打つ

では、「視野」つまり長期的思考を実践して、脅威を解決するにはどうしたらいいでしょうか?その応えは「予防」です。世界の変化が激しくなか生き残るためには、将来を見越した予防の技術を磨く必要があります。具体的には、地球というシステムは生きていて、常に変化しているという前提に立ったうえで、テクノロジーを使い、高度でグローバルな脅威を探知するネットワークを構築し、気候変動を制御するのではなく、可能な限り受け入れようとすることです。

統治-政府をデジタル化する

では、「予防」の究極の形とはなんでしょうか?その応えは、広範囲にわたる脅威に対応して「統治」する者つまり政府が適応力と機敏さを持つことです。現在は変化が加速するしているので、脅威が発生したら、統治者たる政府は反応時間を大幅に短縮することが求められます。そこで、デジタルガバナンスで有名なエストニアのように、テクノロジーの力を使って、政府のデジタル化を進め、脅威に対する反応時間を大幅にスピードアップする必要があります。

五つの大移動

 ここまで、今後10年間で人類が直面し得る重大なリスクの内容とエクスポネンシャル・テクノロジーを用いたその解決策を説明してきました。
 では、ここで、「視野」を広げて、今後100年で世界はどのように変化するかを考えてみましょう。そのために、本書では今後100年で予想される5つの大移動について紹介します。では、なぜ5つの大移動を紹介するのか?その理由は、世界は人の移動で進歩してきたからです。
 ヒトは本性として移動性の習性を持ちます。そして、古きを捨て新しさを求める中で文化的境界を超えて移動した結果、グローバルで統合された世界を生み出しました。
そして、このような移動は、イノベーションを活発化し雇用を増やします。イノベーション面では、ヒトは移動するなかで新たな環境や文化に出会い適応をしていく中で、新しい物事のやり方を生み出していきました。また雇用面では、移民の多くは移住先で希望する職に就けないので、新たな事業をはじめることを通じて雇用を生み出します。
 今後発生が予想される様々な危機を克服する上で、移動がイノベーションと雇用を増やすという事実は非常に重要です。理由は、人間の存在を脅かすリスクに立ち向かうには新たなアイデアが必要ですし、そのアイデアを実践するには、世界的な協業、協調、共感が不可欠だからです。

経済的移住

 今後100年で起きる大移動の一つ目は、「経済的移住」です。2050年には、経済的理由から25億人が移住した結果、全世界の66~75%が都市部にすむようになります。その結果、プラス面では、人口密度が高いほど生産性が高まる、イノベーションの出現率が上がる、生活の質が高まる、清潔になりエネルギー効率が高まる、CO2排出量が減るなどの効果があります。一方、マイナス面では、無計画な都市化が犯罪、疾病、貧困サイクル、環境破壊につながります。

気候変動による人口移動

 今後100年で起きる大移動のニつ目は、「気候変動による人口移動」です。気候変動に関する政府間パネル(IPCC=Intergovernmental Panel on Climate Change)によると、温室効果ガスによる気温上昇を2℃以下に抑えた場合には1.3億人が移住を強いられます。一方、温室効果ガスによる気温上昇が4℃になった場合、ロンドン、香港、リオデジャネイロ、ムンバイ、上海、ジャカルタ、コルカタ等世界の巨大都市の多くが水没する結果、4.7~7.6億人が移住を強いられます。

バーチャル世界の探求

 今後100年で起きる大移動の三つ目は、「バーチャル世界の探求」です。バーチャル世界へ移動するデバイスである没入型VRヘッドセットをつけると、脳内で6つの快楽物質がすべて分泌されフロー状態になるようです。その結果、アメリカで3.21億人が1日11時間をオンラインで過ごします。つまりこれはバーチャル世界へ移住するようなものです。
 そして、バーチャル世界への移住は雇用と教育で新たな効果が期待できます。雇用面では、バーチャル世界で経済活動が活発化した結果、バーチャル世界の雇用市場が一気に爆発するでしょう。また教育面では、分散型で個々の学習者に合わせてカスタマイズされた加速的な学習環境が提供され、没入しフロー状態になるため通常の2.3倍の速度で学習できるようになります。

宇宙の開拓

 今後100年で起きる大移動の四つ目は、「宇宙の開拓」です。気候変動等が原因で、地球上でうまくいかないときの生物圏のバックアップとして第2の人類文明を築くため、宇宙を開拓する新たな大移動を実現します。ここでは、宇宙を開拓する野心的な試みをする例を二つご紹介します。
 一つ目はAmazonで有名なジェフ・ベゾスが設立したブルーオリジンです。ブルーオリジンでは宇宙開拓にあたり以下のような計画を予定しています。

  1. 繰り返し利用できるロケットを開発し、月へ人や荷物を送りだす
  2. 月面に宇宙コロニーを作り、資源を採掘する
  3. 採掘した材料で100万人が居住可能な「オニールコロニー(巨大な回転型シリンダ)」を建設する

二つ目は、電気自動車テスラで有名なイーロン・マスクが設立したスペースXです。スペースXでは宇宙開拓にあたり以下のような計画を予定しています。

  1. スターシップを地球周回軌道に打ち上げる
  2. スターシップ・タンカーを打ち上げ燃料を供給する
  3. ロケットはクルーと100人の乗客を乗せて火星へ向かう
  4. 2030年までに火星にコロニーを建設する
  5. 2050年までに火星で本格的な都市生活を営む

ハイヴマインド・コラボレーション

 今後100年で起きる大移動の五つ目は、「ハイヴマインド・コラボレーション」です。 「ハイヴ・マインド(Hive mind、集合精神)」とは複数の個体がひとつの意識を共有する状態のことです。現在、人間の脳をコンピュータと接続するデバイスとしてBCI(ブレインコンピュターインターフェース)の技術開発が進められいます。BCIを使うことで個人の意識をクラウドベースの集団意識へ移行することが可能になります。自分の脳をクラウドに接続すると、常に他者とつながり、グループフロー(皆が一体となって盛り上がるコンサートのように愉快な状態)となる結果、処理能力と記憶力が飛躍的に高まります。

未来に対して楽観主義者であるべき理由

 最後に本書で最も印象的なメッセージをご紹介します。それは「世界はひそかによくなっている」です。
 現在、富裕層はますます豊かになり、貧富の差は拡大を続け、水不足、気候変動、世界的な飢餓は悪化しており、テロ、戦争、殺人、独裁政治、疾病が今後も世界からなくなることはないでしょう。ここから、世界はますます悪くなっていると感じるかもしれません。
 しかし、事実に目を向けてみると、1日2ドル以下で暮らす人の数が減少し、戦争や紛争はかつてないほど少なく平和であり、乳児死亡率、10代の出産率、マラリアによる死者数、飢餓による死者数が劇的に減ってきています。
 本書で見てきたテクノロジーの加速は、豊かな世界に向けた絶えまない前進を続けています。具体的には、AI、5G、AR/VR、太陽光発電技術などのエクスポネンシャル・テクノロジーの進展によって、地球上のあらゆる人がより安価に、食料、エネルギー、水、教育、エンターテインメント、住居、医療、交通手段等を手に入れられる未来につながっています。

【2030年までに発生し得る脅威をテクノロジーで解決する方法を知りたい】解決のため具体的な行動は【新たな脅威に直面したら、視野・予防・統治の観点から解決策を考えてみる】

 では、この本を読んだあと、我々は具体的にどう行動すればよいでしょうか?それは、【新たな脅威に直面したら、視野・予防・統治の観点から解決策を考えてみる】です。本書で非常に印象的なのは、未来を楽観的に描いていることです。具体的には、VUCAの時代になり、これから予想もつかないようなリスクが発生しますが、人類はそれをテクノロジーの力で一つずつ解決できると信じています。そのための手段として、本書では視野・予防・統治の観点で考える方法を紹介しています。ですから、我々も新たな脅威に直面したら、視野・予防・統治の観点から自分なりに解決策を考えてみるとよいでしょう。

最後に本書のリンクを再掲載しますので、購入して実践してみてください。

2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。次回は、最終回として、「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」を総括して解説します。
本ブログでは今後も、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。

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