経営法務に合格するには~中小企業診断士一次試験対策06

中小企業診断士

皆様、こんにちは、未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。

当ブログでは、社長とともにその企業の未来を考える資格「中小企業診断士」取得者を増やすための情報を発信しています。前回は中小企業診断士一次試験「運営管理」に合格する方法をご紹介しました。今回は、中小企業診断士一次試験科目の一つ、「経営法務」に合格するための対策をご紹介していきます。なお、試験問題そのものや学習内容そのものには触れませんのでご了承ください。あくまで、合格するうえで効果的な学習方法を解説します。
それでは本題に入ります。

中小企業診断士一次試験「経営法務」私の受験履歴=4回受験し、1回合格、3回不合格、点数足切無しで比較的安定

まず、最初に中小企業診断士一次試験「経営法務」の私の受験履歴をご確認ください。

経営法務平成22年平成23年平成24年平成25年平成26年
点数5576未受験5848
結果不合格合格不合格不合格

結果は、4回受験し、1回合格3回不合格でしたが、点数として足切りラインである40点以下がなくて、比較的安定していました。だから、当時は個別の対策は不要と考えました。従って、「経済学・経済政策」、「財務・会計」など他のより優先すべき科目に時間を割り振ろうと思いました。このように、科目ごとに対策を分けることが合格への近道となります。

「経営法務」を学習する上でおすすめのツール

以上から、「経営法務」は、市販の中小企業診断士一次試験用の教材(TAC出版、スピードテキスト、スピード問題集、過去問題集)で充分対応できます。以下に各教材のリンクを掲載しますので、ぜひ購入してみてください。

中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト (6) 経営法務 2024年

中小企業診断士 最速合格のための スピード問題集 (6) 経営法務 2024年

中小企業診断士 最速合格のための第1次試験過去問題集(6)経営法務 2024年度

「経営法務」を学習するコツ①=法律用語という外国語になれる

以上で「経営法務」を学習するツールをご紹介しましたが、ではそのツールを使って学習するコツは何でしょうか?以下で2つのコツをご紹介します。
「経営法務」を学習するコツ一つ目は法律用語になれることです。「経営法務」を学習してはじめに感じる感覚は、おそらく「同じ日本語なのに全く腹落ちしない。」でしょう。理由は、同じ日本語ですが、日常で使う語彙と法律で使う語彙が異なるからです。要するに、法律用語という外国語に慣れていないということです。例えば、法律用語で私が戸惑った3つの例をご紹介します。

  1. 物権と債権の違い
  2. 瑕疵担保責任の瑕疵(かし)の意味
  3. 故意と過失の違い

第一に、「物権(物を支配する権利)」と「債権(特定の物を請求する権利)」の違いが挙げられます。両者は、ある物を求めるという意味では同じです。しかし、「物権」は一つしか存在し得ませんが、「債権」は同時に複数存在することがあり得ます。ある物に対して、物権の一つである「所有権」と「債権」が競合したとき、「所有権」が優先されます。これは日常の感覚ではなかなか理解できないと思います。
第二に、瑕疵担保責任の瑕疵(かし)の意味が挙げられます。一般的には、瑕疵(かし)とは、住宅や車などある物に対する傷や欠陥、問題を意味します。一方、法律的には、代理行為(=本人に代わって代理人がする行為)や占有(=自己のためにする意思をもって物を所持すること)、意思表示、契約の目的物などについて問題があることを指します。つまり、法律では、より幅広い概念に適用されます。
第三に、「故意」と「過失」の違いが挙げられます。両者の違いは、なしてしまった結果は同じですが、そこに意図や意識があったかどうかです。「故意」とは、一般的には、「意図的に」や「わざと」を意味します。一方、法律では、「故意」とは、 結果が発生することを認識していながら、あえてその行為をすることをいいます。 また、「過失」は、「業務上過失致死」など事件報道で時々聞くことがありますが、一般的には「不注意で」と説明されます。しかし、法律的には、「過失」とは、 結果の発生を予見し、かつその発生を防止する注意義務を負っていたにもかかわらず、注意義務を怠って結果を発生させてしまうことです。
このように、法律用語は日常で使う言葉とかなり意味合いが異なります。以上を意識して学習を進めると良いでしょう。

「経営法務」を学習するコツ②=前半は内容を理解し、後半は内容を覚える

「経営法務」を学習するコツ二つ目は、前半は内容を理解し、後半は内容を覚えることです。「経営法務」は、テキストで学習する量と一次試験における出題範囲が一致しません。具体的には、「経営法務」のテキストの前半で、多くのページを割いて民法についての基本的な知識を学びますが、これらが一次試験に出題されることはほぼありませんし、頻出問題は後半で学ぶ会社法や倒産法制や知的財産権などです。これは日本の法律の成立過程が原因です。日本では、根拠となる法律を元に新たな法律を作るという形をとるため、法律を学ぶときは先に根拠法の学習からはじめる必要があります。ですので、経営法務を学ぶ際には、民法などを学ぶ前半では内容を理解し、それを元にした後半の分野では一次試験で点数をとるため内容を覚えるとよいでしょう。

「経営法務」の問題の特徴=「経営法務」の問題文や選択肢は長文となるため、読んでいて迷子になる

ここまで、「経営法務」の各分野の学習のコツを解説しました。では、これらの知識を生かして中小企業診断士一次試験「経営法務」の過去の試験問題を解いて演習する際に具体的にどうしたらいいでしょうか?その応えは、問題文や選択肢を読みながら、鉛筆などで自分が読んでいる位置や意味、接続詞を理解してメモすることです。理由は、法律の文書は、厳密性を要求されるため、「あれ」や「これ」などの代名詞を使うことがありませんし、略称などを使用せず全て正式名称で表記するからです。その結果、「経営法務」の問題文や選択肢は長文となるため、読んでいて迷子になることがあります。主語、述語、接続詞を理解して文章の構造を考えて読み込む必要があります。過去問で演習する際は、以上を意識すると良いでしょう。

「経営法務」を学ぶ意義=診断現場で役立つ知識

以上で「経営法務」を学習する二つのコツと問題の特徴とその対策を解説しました。「経営法務」は、二次試験からは出題されませんし、一次試験で合格するだけと割り切って学習したくなるかもしれません。しかし、それはもったいないです。実は、経営法務の知識は、診断実務の現場では必須です。特に公的支援の現場では、中小企業診断士に対して法律の知識と遵法意識(コンプライアンス)が強く求められます。例えば、製造業における開発支援をする場合、特許や商標などの産業財産権や共同研究契約などの知識を用いて、弁理士などほかの専門家へ橋渡しするスキルが必要です。一次試験に合格するだけでなく、実務として使える知識まで高めておくと、中小企業診断士取得後の実務において大変役立つでしょう。

ビジネス実務法務検定は受けなくていい

ところで、「経営法務」を学習するうえで、日本商工会議所の「ビジネス実務法務検定」を受けるべきかどうか?について気にされる方もおられるかもしれません。確かに「財務・会計」の学習をするうえにおいては、日本商工会議所の「簿記検定」が有効でした。だから、「経営法務」でも日本商工会議所の「ビジネス実務法務検定」を受けることが有効なのではないか?とお考えの方もおられるしれません。しかし、結論から言えば、経営法務を学習する前提として、ビジネス実務法務検定を受ける必要はありません。理由は、出題範囲が経営法務で求められる論点と異なるからです。ただし、現在、企業内の法務部門に勤務しており、実務で役立つなら受けてもいいかもしれません。念のため、公式サイトへのリンクを掲載します。

ビジネス実務法務検定試験

最後に、中小企業診断士一次試験「経営法務」を学習するうえでおすすめのツールを再掲載します。ぜひ購入して、合格を勝ち取ってください。
中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト (6) 経営法務 2024年

中小企業診断士 最速合格のための スピード問題集 (6) 経営法務 2024年

中小企業診断士 最速合格のための第1次試験過去問題集(6)経営法務 2024年度

いかがでしたか?今回は、中小企業診断士一次試験「経営法務」に合格する戦略についてご紹介しました。次回は、「経営情報システム」の学習方法についてご紹介します。中小企業診断士試験合格目指して一緒に頑張ってまいりましょう。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログでは、今後も中小企業診断士についての情報を発信してまいります。引き続きよろしくお願いいたしますで

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