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中小企業診断士二次試験の学習をはじめる~中小企業診断士二次試験対策01

皆様、こんにちは、未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。

当ブログでは、社長とともにその企業の未来を考える資格「中小企業診断士」取得者を増やすための情報を発信しています。これまで、9回にわけて中小企業診断士一次試験に合格する方法を紹介してきました。そこで次に、今回から5回にわけて、中小企業診断士の第二の関門である二次試験に合格するための情報をご紹介します。今回は、初回として中小企業診断士二次試験の学習準備についてご紹介します。
この記事を最後まで読めば、中小企業診断士二次試験の学習について調べる手間が省けます。ぜひ最後までお読みください。では本題に入ります。
なお、この記事は以下の方について対象外となります。ご了承ください。

なお、これらの方については中小企業診断士二次試験対策総括編で言及します。そのときまでお待ちください。では本題に入りましょう。

中小企業診断士二次試験の特徴

中小企業診断士一次試験に合格したら、いよいよ中小企業診断士で最大のハードルである二次試験の学習を開始しましょう。まず、中小企業診断士二次試験が最大のハードルといわれる理由を確認します。その理由は以下です。

私は、受験生当時にこれらの特徴に苦しめられ、「正解が公表されないなかで試験対策しなければならないことが理不尽だ!」と考えていました。そこで皆様には中小企業診断士二次試験とは何か?につき、以下のように考えていただきたいと思います。
中小企業診断士二次試験は、事例企業A社~D社に対して、それぞれ、人事・組織、マーケティング、生産管理、財務・会計の観点から診断した結果を、回答文=レポートとして作成し提出するものです。具体的には、各企業の状況を説明する文章を読んで、社長から提示された4~5個の課題に対し、端的に50~200文字程度で回答し経営診断結果レポートを作成します。経営診断結果レポートの納期はそれぞれ80分です。当然、4社の社長に対して、ほかのコンサルタントも同じようにレポートを提出していますので、比較検討されます。そして、ほかのコンサルタントの経営診断結果レポートと比べて、4社の社長から平均して60%程度ご満足いただければコンサルティング契約成立=二次試験合格となります。
以上は、中小企業診断士二次試験の私なりの定義です。若干ほかの方と定義が違うと感じるかもしれませんが、この定義であれば、中小企業診断士二次試験が難関といわれる理由をすべて説明できると思いませんか?

中小企業診断士二次試験の学習の進め方

中小企業診断士で二次試験が最大のハードルである理由を理解したらいよいよ二次試験の学習を開始します。以下6つのステップで進めるとよいでしょう。

  1. 現在の状況を確認する
  2. 学習手段を選ぶ
  3. 学習計画を立てる
  4. 学習ツールを購入する
  5. 学習を実行する
  6. ファイナルペーパーを作成する

6つのステップについて以下順番に説明します。

現在の状況を確認する

二次試験の学習の第1ステップは、「現在の状況を確認する」です。具体的には、現在から二次試験本番までに使える学習リソース(学習期間/時間、お金、学習環境)を確認します。学習リソース一つ目である学習期間については、先に結論から申し上げますが、9月第一週に一次試験合格が判明してから、二次試験の学習に取組みをはじめるのは、投下可能な学習リソース=学習期間が少なくなりかなり無謀です。8月第1週に一次試験終了後の自己採点をした結果、ある程度合格可能性があると判断したら、二次試験の学習を開始してください。8月第一週から二次試験日である10月最終土曜日まで、約2.5カ月です。つまり二次試験の学習に使えるリソースは85日間です。また、学習時間については、平日に机に向かって集中できる時間として最低80分以上、それが難しければ土日に80分以上×7セットを確保します。二次試験の学習に使える学習リソース二つ目であるお金について、二次試験受験のために用意できる金額を把握します。ちなみに二次試験の学習=自己投資も立派な投資ですので、余剰資金の範囲で実施してください。二次試験のために別途50万円程度確保できると試験対策上かなり有利になるでしょう。学習リソース三つ目である学習環境ですが、職場や家庭環境に人たちが、あなたが中小企業診断士を受験することを理解し応援してくれるかどうか確認してください。職場や家庭環境によっては、中小企業診断士受験=独立志向=退職という見方をされる場合もありますので、中小企業診断士受験をカミングアウトするときは慎重にしてください。ただし、二次試験の学習は仕事や家庭環境にある程度の犠牲を払うことになりますので、可能なら家族や職場から二次試験学習への協力をとりつけるとよいでしょう。

学習手段を選ぶ

二次試験の学習の第2ステップは、「学習手段を選ぶ」です。具体的には、第1ステップで確認した現在の学習リソース(学習時間、お金、学習環境)を元に最適な学習手段を選びます。ここで4つの二次試験学習手段を特徴、コスト、合格までにかかる時間、合格ノウハウの5点で比較します。

方法特徴コスト合格までかかる時間合格ノウハウ
独学市販問題集購入し、自己学習書籍代のみ長い少ない
予備校(通学)AASやMMC等の受験予備校へ通う授業料30-50万円+交通費短い豊富
予備校(通信制)AASやMMC等の通信教材で学習授業料30-50万円自分次第通学よりは少ない
勉強会受験生有志で組織された独自組織年会費1万円~+交通費自分次第豊富

このなかでおすすめの学習方法は受験予備校(通学)と勉強会です。一方、独学と受験予備校(通信制)はおすすめしません。理由は、中小企業診断士二次試験の学習において最も重要なことは、自身の経営診断結果である回答文の妥当性を議論してブラッシュアップするケーススタディを繰り返すことだからです。ですからそのために、受験仲間とお互いの回答文の妥当性について議論できるという体験が必要です。予備校(通学)や勉強会なら回答の議論はできますが、独学や予備校(通信制)では回答の議論ができないので、独りよがりの回答文になり、妥当性が判断できなくなります。個人的には、コストパフォーマンスの観点から勉強会をおすすめしますが、多くの勉強会では週一回しか演習できないので独学と組み合わせるとより効果的です。

学習計画を立てる

二次試験の学習の第3ステップは、「学習計画を立てる」です。なお、学習計画を立てるのは学習手段として独学を選んだ方のみです。それ以外の学習手段を選んだ場合は、予備校や勉強会のカリキュラムがそのまま学習計画となります。独学の場合の学習計画立案については以下の順番にすすめるとよいでしょう。

  1. スプレッドシートか表計算ソフトで新規シートを作成します。
  2. 一番左の列に学習開始日から次の中小企業診断士二次試験の日までの日付を入れます
  3. 受験予備校のWEBサイトを見て二次試験の模擬試験をやっていれば、その日程を調べ入力します。
  4. 二次試験過去問題何年分まで遡るかを決めます。個人的には過去5年分遡ることをおすすめします。
  5. 左から二番目の列に、事例1×5か年分、事例2×5か年分、事例3×5か年分、事例4×5か年分を入力します。次にこれら20行を1セットとして、残り2セットを入力します。
  6. 左から三番目の列に「学習目標」として、1セット目の終わり(学習開始から20日目まで)に「読む」、2セット目の終わり(学習開始から40日目まで)に「考える」、3セット目の終わり(学習開始から60日目まで)に「書く」、残りの二次試験の本番までに「ファイナルペーパー作成」と入力します。

以上で二次試験の学習計画が完成しました。

学習ツールを購入する

二次試験の学習の第4ステップは、「学習ツールを購入する」です。学習計画を立案したら、計画を実行するためのツールを購入しましょう。独学の場合におすすめの学習ツールは以下5つです。

「中小企業診断士二次試験 2次試験合格者の頭の中にあった全知識」は、二次試験で問われる一次試験の知識を分野別に整理したものです。活用方法は、これそのものを覚えるというより過去問演習で知らない知識に出会ったら参照するという辞書的な使い方でよいでしょう。
「事例攻略のセオリー」は、二次試験の解答プロセスをセオリーとしてまとめた良書です。実は著者の村井氏が故人となってしまい、絶版となっておりますが、二次試験独学者用のレジェンド的バイブルとして中古でプレミア価格がつくほどです。古い年次のものしか手に入りませんので、活用方法としては、この中の解答プロセスだけを切り出して最新年度の過去問演習で使用するとよいでしょう。
「中小企業診断士試験問題」は、中小企業診断協会が公開するものをダウンロードしてください。活用方法としては、問題用紙と回答用紙を印刷して実際に鉛筆やシャープペンで筆記して回答してください。個人的には市販の二次試験過去問題集を買う必要はないと思います。理由は、二次試験の模範解答は公表されないので、二次試験過去問題集の回答文や解説文の妥当性を誰も判断できないからです。
「ふぞろいな合格答案」は、二次試験の解答例が公表されないことに問題意識を感じた二次試験合格者がプロジェクトチームを組んで、その年の二次試験合格者の再現答案を統計処理して、最大公約数としての模範解答を作ったものです。具体的な活用法としては、ふぞろい採点法に従い自身の回答文を採点してみるとよいでしょう。
「MMC模擬試験」は、二次試験専門の受験予備校であるMMCが実施する模擬試験です。MMCが実施する模擬試験には、模範回答文・解説文に納得感がある、模擬試験を一年間に複数回実施するので自分に都合にあわせて選びやすい、受験後のアフターフォローが充実しているなどの優れた点がありますのでおすすめです。具体的な活用法としては、二次試験の最終リハーサルとして受験するとよいでしょう。

学習を実行する

二次試験の学習の第5ステップは、「学習を実行する」です。これまでに、学習リソースを確保し、学習手段を選び、学習計画を立案し、学習ツールを購入しました。いよいよこれらを使って二次試験の学習を実際に実行します。

  1. 「中小企業診断士試験問題」のサイトから過去5年分の二次試験をダウンロードし、問題用紙と回答用紙を3部印刷します。
  2. 学習計画に従い、事例1の演習から開始します。
  3. 「事例攻略のセオリー」の回答プロセスを参照してください。
  4. 実際の二次試験本番と同じ80分間で、設問を分析し、与件文を読む、回答文構成を考え、回答用紙に鉛筆やシャープペンで回答を書いてください
  5. その年度に対応した「ふぞろいな合格答案」でふぞろい採点法に従い自身の回答文を採点してください。
  6. 問題演習で知らない知識に出会ったら、「中小企業診断士二次試験 2次試験合格者の頭の中にあった全知識」で一次知識を補充してください。
  7. 翌朝、通勤電車や帰宅電車のなかで結構ですので、昨日の過去問演習の振り返りをしてください。
  8. 2から7を過去5か年分実施したら、同じ作業を事例2、事例3、事例4でも実施してください。
  9. なお、1セット目の回答文が不完全でも時間切れでも気にしないでください。理由は1セット目の学習目標は、「設問と与件文を読みこむ」だからです。1セット目はとにかく読むことにフォーカスしてください。
  10. 次に2セット目として、2から9を再度実行しますが、回答文は不完全で結構ですが時間切れだけはさけてください。理由は2セット目の学習目標は、「設問分析と回答文構成を考える」だからです。2セット目は試験時間内で考えをまとめることにフォーカスしてください。
  11. 次に3セット目として、2から9を再度実行しますが、時間内に適切な回答文を書き上げることを目指します。理由は3セット目の学習目標は、「回答文を書く」だからです。3セット目はとにかく試験時間内で書くことにフォーカスしてください。
  12. 最終仕上げとして、「MMC模擬試験」を申し込んで受験します。その際、MMCが提供するアフターフォローを積極的に利用するとよいでしょう。

以上は、二次試験学習実行方法の一例です。ご自身の例にアレンジして実施してみてください。

ファイナルペーパーを作成する

二次試験の学習の第6ステップは、「ファイナルペーパーを作成する」です。過去5か年分の過去問題演習を3セットを終えたら、これまでの学習成果を振り返りながら、ファイナルペーパーを作成してください。「ファイナルペーパー」とは、二次試験受験生用語で、二次試験当日に必要な知識・ノウハウを最終確認する自分専用のメモのことです。ご参考までに、私のファイナルペーパーを添付します。ご確認ください。

ゴールは、二次試験に合格ではなくいつでも合格できる=診断士脳を作ること

ここまで二次試験の学習準備について解説してきました。私が試行錯誤したノウハウをご紹介しましたが、どのような感想をお持ちでしょうか?もしかしたら、「こんな方法では二次試験に合格できる気がしない」という感想をお持ちかもしれません。そうですね。おっしゃる通りです。残念ながら私は、「こうすれば中小企業診断士二次試験に合格する!」という絶対的な方法をお伝えすることができません。というか誰もそんなことはできないと思います。
ただ、一つだけ皆様に私から自信をもってお伝えできることがあります。それは、二次試験学習のゴールは、「二次試験に合格すること」ではなく「いつでも合格できる状態=診断士脳を作ること」です。
診断士脳は、「企業の将来あるべき姿を描き、そこに向けたアクションプランを立てる能力」のことです。具体的には、診断現場で社長の話を聞いていると将来のあるべき姿がパッと浮かぶ瞬間があります。そして、これを身に着けた方法は、勉強会で受験仲間とお互いの回答文の妥当性について議論を重ねるなかで、議論の量がある閾値を超えたときに開眼するような瞬間が訪れました。ですから、もし今あなたが独学や通信制予備校等仲間と議論ができない学習方法を選択されている方は、いますぐ学習方法を切り替えてください。私は独学を選んだ結果、二次試験合格まで三年かかりましたが、3年目に受験生有志の勉強会にいき、回答をブラッシュアップした結果すぐ合格できました。

いかがでしたか?今回は、中小企業診断士二次試験の学習準備についての解説しました。次回は、事例1(組織・人事の事例)に合格する方法をご紹介します。中小企業診断士試験合格目指して一緒に頑張ってまいりましょう。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログでは、今後も中小企業診断士についての情報を発信してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

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