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VUCA時代に変化が加速する理由を知りたい方向けへおすすめの本のご紹介~2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ01

皆さま、こんにちは。未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。

本ブログでは、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。具体的には、週一回程度の頻度で、皆様の問題を解決するうえでお役にたつ本を1冊ピックアップし、簡単に解説します。
今回から、未来予測プロジェクトを始動します。具体的には、これから先の2030年~2050年までの未来を予測する本を解説して、皆さまとともに未来の物語に向けたトレンドを共有してまいります。まず、一冊目として、「2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ」をこれから4回に分けて解説します。
解説は以下3点を中心に私の意見としてご紹介します。

それでは、本題に入りましょう。

【VUCA時代に変化が加速する理由を知りたい】でお困りの方へおすすめの本【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】

【VUCA時代に変化が加速する理由を知りたい】でお困りの方へおすすめの本は、【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】です。

2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
以下でおすすめの理由を解説します。

本書で【VUCA時代に変化が加速する理由を知りたい】を解決できる理由は【変化が加速する要因を9個の技術要素と7つの推進力に分けて分析する】から

【2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ】で、【VUCA時代に変化が加速する理由を知りたい】を解決できる理由は【変化が加速する要因を9個の技術要素と7つの推進力に分けて分析する】からです。
著者の一人であるピーター・ディアマンティス氏は、自身が多くのスタートアップ企業を起ち上げるとともに、スタートアップ企業を支援するベンチャーキャピタル等の団体を運営する中で、進化する異分野のテクノロジー同士が融合(本書では、コンバージェンスと定義。)することを肌感覚で理解しました。
その結果、ピーター・ディアマンティス氏は、個々のテクノロジーの変化が指数関数的に加速することに加えて、それらのテクノロジー同士が影響しあうことで変化が加速することを発見しました。
 本書では触れていませんが、これが今は「VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代である」と呼ばれる要因でしょう。
そして、本書の第一部は、これらの変化が加速する要因を9個の技術要素と7つの推進力に分けて分析します。

エクスポネンシャル・テクノロジーとは?

 本書の冒頭でエクスポネンシャル・テクノロジーについて説明します。例えば、「空飛ぶ車」はかつてSF(サイエンス・フィクション)の世界のプロダクトでしたが、複数のエクスポネンシャル・テクノロジーの融合によって、今やサイエンス・ファクト=現実となりつつあります。
では、エクスポネンシャル・テクノロジーとは何でしょうか?
エクスポネンシャル・テクノロジーとは、ムーアの法則(集積回路のようにコスト一定で性能が年々倍増していくこと)をベースにして、あるテクノロジーが一度デジタル化されると、指数関数的(エクスポネンシャル)な進化の加速が始まることです。例えば、新しいコンピューターを使って、さらに高速なコンピューターを開発することによって、正のフィードバックループが生まれ加速のペースが一段とはやくなります。これを「収穫加速の法則」と定義します。
 本書では、収穫加速の法則に基づいて、これからの10年でこれまでの100年分の富が蓄積されると試算します。
 そして、我々は、脳の構造上、このようなエクスポネンシャル・テクノロジーを取り扱うには向いていません。その理由は以下2つです。

  1. 人間の脳は、ローカル(地域的)でリニア(変化が直線的)な環境で進化してきたため、現在のグローバル(地球規模)でエクスポネンシャル(変化が指数関数的)な環境に適応できない。
  2. 人間の脳は、未来の自分自身を他人として扱うので、未来に向けた適切な対処が難しい

以上から、本書では、このような変化が加速するなか、我々人間がすぐ先に待ち受けている未来を見通し、来るべき事態に適応する機敏さを持つことの重要性を強調します。

エクスポネンシャル・テクノロジーの6つのステージ

では、すぐ先に待ち受けている未来を見通し、来るべき事態に適応する機敏さを持つことが重要だとして、エクスポネンシャル・テクノロジー自体はどのように成長するのでしょうか?本書では、エクスポネンシャル・テクノロジーの成長サイクルには6つのステージがあるとします。

  1. デジタル化(Digitalization):テクノロジーがデジタル化されるとムーアの法則に従ってエクスポネンシャル(指数関数的)な加速が始まる
  2. 潜行(Deception):大きく注目されるが、初期の進歩がゆっくりで、世の中の期待に応えられない状態が続く
  3. 破壊(Disruption):既存の製品、サービス、市場、産業を破壊する
  4. 非収益化(Demonetization):かつて製品やサービスにかかっていたコストが消える
  5. 非物質化(Dematerialization):かつては独立して存在していた製品やサービスそのもののが消える
  6. 大衆化(Democratization):テクノロジーがスケールし一般に広がる

例えば、インターネットが登場(デジタル化)した当初、オンライン上には26のサイトしかありませんでした(潜行)。しかし、1993年にマーク・アンドリーセンによって初期のブラウザ「モザイク(後のネットスケープ)」がリリース(破壊)された結果、数年後にはオンライン上に数百万のサイトが登場しました(非収益化・非物質化・大衆化)。

9個のエクスポネンシャル・テクノロジー

以上でエクスポネンシャル・テクノロジーの定義とその成長サイクルついて解説しました、では、未来を見通すうえで重要となるエクスポネンシャル・テクノロジーにはどのようなものがあるのでしょうか?
本書では、その技術要素として9個のエクスポネンシャル・テクノロジーを紹介します。
9個のエクスポネンシャル・テクノロジーについて以下順番に解説します。

量子コンピュータ

 エクスポネンシャル・テクノロジーの1つ目は「量子コンピュータ」です。量子コンピュータは「量子ビット」を情報のかたまりとするコンピュータです。従来のコンピュータは、ビットつまり「0」か「1」のどちらかでしたが、量子ビットは同時に複数の状態になります。例えば、ビットはコインの表か裏ですが、量子ビットはコインがスピンした状態で表と裏が同時に見えます。その結果は演算能力を飛躍的に高めます。例えば、従来の従来のコンピュータで数千ステップを要していたタスクを、量子コンピュータであれば2、3ステップで処理します。
 最近、ムーアの法則が終了しつつあると言われています。つまり、トランジスタ間の間隔を狭めることで実現してきた集積回路の性能向上は、ナノスケールまで微細化した結果、現在は物理的な限界を迎えつつあります。
 そこで、次世代の技術として量子コンピュータに期待が寄せられています。そして、量子コンピュータで最も発展が期待できる分野は、新たな材料、化学物質、医薬品の発見です。例えば、新たな薬品を開発するとき、大規模なウエットラボで試験管の中で何十万種類の化合物の性質を調べる代わりに、そのほとんどがコンピュータ上でシミュレーションできます。

人工知能(AI:Artificial Intelligence)

エクスポネンシャル・テクノロジーの2つ目は「人工知能(AI:Artificial Intelligence)」です。最近、人工知能(AI:Artificial Intelligence)の進化が加速してきています。

そこには以下4種の技術的要因が絡んでいます。

  1. ビックデータ:インターネットやSNSのおかげで膨大なデータセットが手に入るようになりました。そのデータを使ってAIの画像認識や状況識別能力を訓練しました。
  2. GPU(Graphics Processing Unit):高性能なGPUが驚くほど安価に提供された結果、画像処理に加えてAI処理にも使えるようになりました。
  3. 機械学習:アルゴリズムを使ってデータを分析・学習し、現実世界に対する予測を立てられるようになりました。
  4. ニューラルネット:人間の脳の仕組みにヒントを得て、非構造化データからAIが勝手に学習します。データを一つずつAIに与える必要がありません。

その結果、AIはサービスエコノミーに対し、以下5つのタスクで様々な影響を及ぼしています。

ネットワーク

 エクスポネンシャル・テクノロジーの3つ目は「ネットワーク」です。ネットワークは、情報などをA地点からB地点へ運ぶ移動手段です。それは、石器時代の牛車の轍という道にはじまり、1844年の電信、1876年の電話、現在の光ファイバー、無線ネットワーク、惑星ネットワーク、インターネットが世界中を結び付けました。
 また、ネットワークはこれまで、5世代にわたり進化してきました。いわゆる5G(5 Generation)とは以下です。

最後に、今後のネットワークの進化を支える機器として、以下の取り組みがはじまっています。Googleを運営するアルファベットが地表から20kmの成層圏に熱気球を打ち上げ地上の携帯電話ユーザーに4Gネットワークを提供します。また、電気自動車テスラで有名なイーロン・マスク氏が運営するスペースXが、成層圏のさらに上で通信衛星を打ち上げ地上のあらゆる人に5Gネットワークを提供します。さらに、ボーイング社が地表から8000㎞上空の中軌道にテラビット級衛星を打ち上げ、現在ネットにつながっていない30億人に接続サービスを提供します。 

ロボット

エクスポネンシャル・テクノロジーの4つ目は「ロボット」です。現在、センサーでできた電子的皮膚がクラウド上のニューラルネットワークを使ったAIと融合し、機敏で知的なロボットが以下のように次々と誕生してきています。

仮想現実(VR:Virtual Reality)/拡張現実(AR:Augmented Reality)

 エクスポネンシャル・テクノロジーの5つ目は「仮想現実(VR:Virtual Reality)/拡張現実(AR:Augmented Reality)」です。

仮想現実(VR:Virtual Reality)は、経験をデジタル化し、五感をコンピュータの生み出した世界へ転送します。これを実現するキーワードは没入感です。当初はVRゴーグルによる没入的視覚の開発からはじまり、バイノーラルマイクで360度の音声をとらえる没入的聴覚、グローブ、ベスト、ボディスーツによる没入的触覚が大衆化してきました。現在は、嗅覚や味覚のシミュレータや脳波リーダで没入感をさらに高める開発が進められています。
 拡張現実(AR:Augmented Reality)は、仮想現実(VR:Virtual Reality)技術をベースとして各分野で以下のように発展してきています。

3Dプリント

 エクスポネンシャル・テクノロジーの6つ目は「3Dプリント」です。3Dプリンタは、1980年代に初めて登場してから飛躍的な進歩を遂げた結果、材料として金蔵、ゴム、プラスティック、ガラス、コンクリート、ガラスなどの無機材料から細胞、皮革、チョコレートなどの有機材料まで扱い可能になり、プリントアウトできるものとして、ジェットエンジン、マンション、回路基板、義肢など高度なものも可能になりました。
 その結果、製造業におけるコスト、納期、品質を飛躍的に改善しつつあります。
 コスト面では、3Dプリンタはオンデマンドで動かせるので、在庫と在庫に伴うあらゆるコストが消滅します。つまりサプライチェーン、輸送ネットワーク、資材置き場、倉庫などが不要になります。
 納期面では、3Dプリンタを用いて地震で被災しテント暮らしを余儀なくされた人に対し、48時間で床面積37平方メートルの住居を提供しました。
 品質面では、3Dプリンタを用いてエンジンの部品を制作したところ、従来800個必要だった部品が12個まで減り、重量が大幅に減った結果燃費が20%改善しました。

ブロックチェーン

エクスポネンシャル・テクノロジーの7つ目は「ブロックチェーン」です。ブロックチェーンとは、以下4つの特徴を持つデジタル台帳です。

ブロックチェーンは、当初、金融機関を介さずに現金をやりとりするピア・トゥ・ピアのデジタル決済システム、つまりビットコインとして発展しました。具体的には、ブロックチェーンの仕組みを通じて、ネットワーク上のすべてのコンピュータが現金の取引の正当性を確認する仕組みを構築しました。
 次にブロックチェーンは、スマートコントラクトのレイヤー、つまりイーサリアムとして発展してきました。例えば、不動産の取引において、資産の正当性を担保しながら、人間を一切介することなく直接契約の履行が可能になります。

材料科学

エクスポネンシャル・テクノロジーの8つ目は「材料科学」です。材料科学において、高性能コンピューターと量子力学によって、かつて試験管内で数カ月から数年かかっていた新規材料の探索を、数時間で実現できるようになりました。具体的には、AIがデータベースで利用可能な材料をすべてスクリーニングし、最も安全で信頼性が高いものを選択します。その結果、例えば軽量な車両用の炭素複合繊維、ジェットエンジン用の合金、人工関節用の生態適合材料などが生み出されました。そのなかでも特筆すべき新規材料は、太陽光発電で使用されるペロブスカイト(灰チタン石)です。どこでも入手可能な材料で作成でき、変換効率を従来のソーラーパネル19%から66%まで高めることができます。
また、材料科学の最先端でナノテクノロジーが進展しています。例えば、しわやしみを防ぐナノスケールの添加剤や窓にナノコーティングをして太陽光発電の機能を付加する、癌細胞に薬を届けるナノボット、大気中のCO2を取り込み強度の高い炭素ナノ繊維へ転換することなどが研究されています。

バイオテクノロジー

エクスポネンシャル・テクノロジーの9つ目は「バイオテクノロジー」です。バイオテクノロジーとは、文字通り生物学をテクノロジーとして使うことで、遺伝子、タンパク質、細胞といった生命の基本的構成要素を、生命を操作する手段として使います。進展のきっかけになったのは、1991年から2001年にかけて一億ドル(150億円)をかけた「ヒトゲノムプロジェクト」が完了して人の遺伝子配列がすべて判明したことでした。現在では、人一人のゲノム配列を調べるのにかかる時間とコストは、数日で1000ドル(15万円)以下になっています。
そして、バイオテクノロジーの分野で今注目されているのが遺伝治療と幹細胞治療です。
 遺伝子治療は、細胞の中の問題がある、あるいは欠けているDNAを交換して病気を治療します。これが可能になった要因は、安価で手軽に高速で任意のDNAを編集できる技術「CRISPR-CAS9(クリスパーキャス9)」が登場したことです。例えば、嚢胞性線維症や鎌状赤血球貧血に悩まされる家系からその遺伝子を取り除く試みなどが検討されています。
 また幹細胞治療は、幹細胞がもつあらゆる細胞に変化する能力を用いて傷ついた細胞組織を修復することで病気を治療します。まだまだこれからの技術ですが、癌、糖尿病、関節炎、心臓疾患、黄斑変性症などの分野で最先端の研究がなされています。
 バイオテクノロジーの進展の先にあるのは、パーソナライズされた医療です。あなたのゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム、マイクロバイオームなどにあわせて、あなたのための食事、サプリ、運動メニューが提案され、究極の予防医療が提供されるでしょう。

加速を「加速」する7つの力

ここまで9個のエクスポネンシャルテクノロジーについて、その現在地と今後の変化を確認してきました。本書では、今後はその変化がさらに加速すると予測します。ではどのような要因で加速するのでしょうか?その要因として以下7つの推進力を紹介します。

推進力1:時間の節約

テクノロジーは、イノベーションを生み出すまでの時間を節約する一方、イノベーターがそれを生み出すために使える時間を増やします。

推進力2:潤沢な資金

クラウドファンディングは、資本へのアクセスを大衆化し、よいアイデアとスマホさえあれば、誰でもどこでも事業化に必要な資金を入手できるようにしました。

推進力3:非収益化

かつては、極端に資金力のある企業や主要国の政府系研究機関しか使えなかった高価なツールが、今ではタダに近いコストで誰でも使えるようになりました。

推進力4:「天才」の発掘しやすさ

世界がハイパーコネクテッド化され、相互接続性が向上し、ネットワークが爆発的に拡大する中で、全人口の1%を占める天才が、階級、出身国、文化に関わらず、発見されて活躍するようになりました。

推進力5:潤沢なコミュニケーション

人口密度が高いほどアイデアの交流が活発になり、経済成長を促す結果、所得、資産、イノベーションが増加します。今後、技術進展で、地球全体が単一のネットワークでつながるならば、地球全体がイノベーションの培養装置になります。

推進力6:新たなビジネスモデル

今日起こりつつあるイノベーションは、新たなビジネスモデルの創造です。ここ最近新たに7つのビジネスモデルが登場しつつあります。例えば、クラウドエコノミー(クラウド上でつながった数10億人を活用するビジネス)、フリー&データエコノミー(無料のサービス提供で利用者を集めて顧客データで儲ける)、スマートネス・エコノミー(スマート〇〇つまり既存のビジネス+AIとする)、閉ループ・エコノミー(完全循環型のリサイクル事業)、分散型自立組織(ブロックチェーンとAIで従業員なしで操業する組織)、多重世界モデル(現実世界とオンライン世界の両方レイヤーで行うビジネス)、トランスフォーメーション・エコノミー(その経験を通じて自己変革を達成するビジネス)等です。

推進力7:寿命を延ばす

AI、クラウドコンピューティング、量子コンピューティング、センサー、膨大なデータセット、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーが交錯する中で新たな医療ツールが出現する結果、私たちが1年生きる間に、科学によって寿命が1年以上伸びる状況がくるでしょう。(これを本書では、寿命脱出速度の向上と呼びます。)

【VUCA時代に変化が加速する理由を知りたい】解決のため具体的な行動は【新しい技術に出会ったら、エクスポネンシャル・テクノロジーの6つのステージに従って、現在の発展段階を考える】

では、この本を読んだあと、我々は具体的にどう行動すればよいでしょうか?それは、【新しい技術に出会ったら、エクスポネンシャル・テクノロジーの6つのステージに従って、現在の発展段階を考える】です。本書の優れた点は、エクスポネンシャル・テクノロジーの成長を6つのステージで定式化している点です。これによっては、テクノロジーにあまり詳しくない読者にも未来の技術進展のトレンドを予測することができるようになります。新しい技術に出会ったら、この技術は6つの成長ステージのうちどの段階にあるのか?を考えて、今後のトレンドを予測するとよいでしょう。

最後に本書のリンクを再掲載しますので、購入して実践してみてください。

2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。次回は、変化が加速することで、2030年の暮らしがどう変わるか?について解説します。
本ブログでは今後も、皆様の中で現在生じている問題を解決し、明るい未来へつなげる本をご紹介します。

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