中小企業診断士二次試験に合格するための戦略~中小企業診断士二次試験対策06

中小企業診断士

皆様、こんにちは、未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。

当ブログでは、社長とともにその企業の未来を考える資格「中小企業診断士」取得者を増やすための情報を発信しています。これまで5回にわけて、中小企業診断士の最大の関門である二次試験に合格するための学習方法を事例別にご紹介してきました。今回は、最終回として、これまでの解説内容を総括したうえで、中小企業診断士二次試験全体を俯瞰して合格するための戦略および合格したらどうなるか?をご紹介します。
まず、最初にこれまでに紹介した事例別の学習方法を振り返ります。

「事例1(人事・組織)に合格するには」でご紹介したこと

最初に、「事例1(人事・組織)」に合格するための学習方法を紹介しました。私は、「事例1(人事・組織)」を3回受験し、結果2回合格、1回不合格でした。そして、当時の私は事例1に対して苦手意識があり手応えと点数が一致しませんでした。次に「事例1(人事・組織)」を学習するツールとして、過去問題集等以外に、事例1を学習する上で特別な学習ツールは必要ありませんとお伝えしました。そして、「事例1(人事・組織)」の特徴として、「ほかの事例に比べて難解」であることとその理由として6つの特性をご紹介しました。最後に、人事・組織が事例1である意味として「はじめに人ありき」とお伝えしました。理由は、企業診断の現場では、まず最初に人事・組織の側面から診断を開始するからです。詳しくは以下の記事をご確認ください。

「事例2(マーケティング)に合格するには」でご紹介したこと

次に、「事例2(マーケティング)」に合格するための学習方法を紹介しました。私は、「事例2(マーケティング)」を3回受験し、結果2回合格、1回不合格でした。そして、受験当時、マーケティング分野で10年以上キャリアがありましたので、事例2は得意であるという自負がありましたが、手応えと点数が一致しませんでした。次に「事例2(マーケティング)」を学習するツールとして、過去問題集等以外に、事例2を学習する上で特別な学習ツールは必要ありませんとお伝えしました。そして、「事例2(マーケティング)」の特徴として、「簡単で取り組みやすいと感じる」こととその理由として6つの特性をご紹介しました。最後に、マーケティングの事例を学ぶ意義として、「フレームワークをツールとして使いこなす」ことをお伝えしました。詳しくは以下の記事をご確認ください。

「事例3(生産・技術)に合格するには」でご紹介したこと

3番目に、「事例3(生産・技術)」に合格するための学習方法を紹介しました。私は、「事例3(生産・技術)」を3回受験し、結果2回合格、1回不合格でした。私は、3年間技術開発をしたキャリアがあり、生産現場を肌感覚で理解できたので事例3は得意であるという自負があり、二次試験の手応えと結果が一致しました。次に「事例3(生産・技術)」を学習するツールとして、「生産管理に関する初心者向けの解説書を読むこと」をおすすめしました。理由は製造業の現場になじみがない方にとって、事例3の与件文に書いてある内容は理解しにくいからです。ある程度製造業の現場感覚を理解してから過去問演習をするとよいでしょう。そして、「事例3(生産・技術)」の特徴として「工学・機械的な分野で、課題とその解決策が論理的に明確に説明できる」こととその理由として6つの特性をご紹介しました。最後に、生産・技術の事例を学ぶ意義として「製造業の支援では3現主義の実践が重要」であるとお伝えしました。詳しくは以下の記事をご確認ください。

「事例4(財務・会計)に合格するには」でご紹介したこと

最後に、「事例4(財務・会計)」に合格するための学習方法を紹介しました。私は、「事例4(財務・会計)」を3回受験し、結果2回不合格(内一回足切り)、1回合格でした。私にとって事例4は平成24年度で足切り不合格になるほど不得意科目でした。そこで「事例4(財務・会計)」は別途特別な対応が必要であると判断し、学習するツールとして、「財務=ファイナンス」を学べるツールを選びました。そして、「事例4(財務・会計)」の特徴として、「数値を扱う事例で正解・不正解が明確だから、減点法ではなく加点法で対策する」ことをご紹介しました。最後に、財務・会計の事例を学ぶ意義として「国民総起業家時代に必須のスキル」であることをお伝えしました。詳しくは以下の記事をご確認ください。

事例4(財務・会計)に合格するには~中小企業診断士二次試験対策05
皆様、こんにちは、未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。当ブログでは、社長とともにその企業の未来を考える資格「中小企業診断士」取得者を増やすための情報を発信しています。現在、5回にわけて中...

ストレート合格以外の方向けの二次試験に合格する戦略

以上で二次試験に合格するための方法を各事例別に振り返りました。これまでご紹介した内容は、あくまでストレート合格を目指す方(一次試験に合格してそのまま二次試験を受験される方)向けでした。
ここで、二次試験受験が2回目以上の方向けの内容を解説したいと思います。
理由は私自身が、二次試験を3回受けた多年度受験生だったからです。以下私の二次試験受験歴をご確認ください。

事例1事例2事例3事例4総合評価
平成24年AABDA
平成25年BAABB
平成26年67556367252※
※得点開示請求をしました

だから、多年度受験生の苦しみは痛いほど分かります。ここで簡単に私の二次試験の勉強の仕方を振り返ります。
 平成24年度は、8月に一次試験を自己採点した結果、苦手科目であった「財務・会計」と「経済学・経済政策」の2科目で合格していると判明し、約二か月間で急いで二次試験の学習をしました。学習方法は独学でした。その結果、総合評価では合格水準の「A」でしたが事例4で「D」の足切り不合格となりました。
 平成25年度は、次の二次試験まで1年以上時間があることから本気で取り組むと決めて、平成13年から平成24年までの全事例の過去問題を5回転して、予備校の二次試験の模擬試験も4つ受けるなど自分でできる準備をやりつくして万全の体制で二次試験に望みました。ここでも学習方法は独学でした。その結果、初年度より総合成績が下がったうえに不合格となりました。
 ここで「プライベートのあらゆることを犠牲にして全力で取り組んでも合格できないのか・・・」と自分の実力の限界を感じました。そこで当時金銭的な理由であきらめていた「東洋大学が実施する登録要請課程の利用」や「受験予備校MMCの申し込み」を本気で検討しました。
 検討の結果、平成26年度は、独学ではなく中小企業診断士の勉強会に入会しました。いろいろ情報を集めるうちに、中小企業診断士受験生同士が集まる勉強会が数多く開催されているのを知り、なんとなく申し込みました。中小企業診断士の学習を4年間たった一人で苦闘するなか、はじめて受験仲間ができました。そこで、受験仲間と切磋琢磨するうちに、自分の偏った考え方が修正され磨かれていきました。その結果、その年に二次試験に合格することができました。

多年度受験生にアドバイスしたいこと

以上の経験を踏まえて、今の自分が多年度受験生当時の自分にアドバイスしたい内容を3つご紹介します。その3つの内容は以下です。

  • 一次試験に合格したら、まず登録養成課程を検討する
  • 中小企業診断士二次試験対策でしたほうがいい3つのこと
  • 中小企業診断士二次試験対策でしなくていいこと

以下順番に解説します。

一次試験に合格したら、まず登録養成課程を検討する

 多年度受験生の方にアドバイスしたい内容の1つ目は「一次試験に合格したら、まず登録養成課程を検討する」です。理由は、中小企業診断士として独立した際に、「一生使えるスキルと一生付き合える仲間」ができるからです。
 中小企業診断士登録養成課程とは、「中小企業診断士の第1次試験に合格した方が、中小企業庁のガイドラインに基づいた演習や実習を修了することで、中小企業診断士として登録できる」制度です。
 そして、養成課程では、第2次試験や実務補習、実務従事(15日以上)は不要になります。現在、養成課程を実施する機関は、中小企業大学校や日本生産性本部、各地の大学院などです。詳しくは以下を参照してください。

https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/download/Yousei_TourokuKikan.pdf

私の友人の中小企業診断士で、何人か登録要請課程出身の人がいますが、二次試験で合格した人よりも独立して活躍する人が多いです。(私は数100人以上の中小企業診断士の方と現場をともにしています。決して印象論でありません。)気になったので、理由を聞いてました。そしたら皆様例外なく、「養成課程を通じて、企業と信頼関係ができるので、そのまま独立後の顧客基盤になるよ。登録要請課程を受けて本当によかった。確かに課題とかやるのはハードだけど、一生使えるスキルと一生付き合える仲間ができる。時間とお金を使う価値はあるよ。」といいます。
 実は、私は今すごく後悔しています。一時期、東洋大学の要請課程を本気で検討したことがありましたが、お金と時間を理由として諦めて二次試験を受けたからです。
 登録要請課程最大のハードルは、実施機関によりバラツキがありますが、期間が半年間~2年間で費用が150万円~350万円かかることです。
 もし、この時間とお金のハードルを越えられるなら、登録要請課程の利用を強くおすすめします。

中小企業診断士二次試験対策でしたほうがいい3つのこと

多年度受験生の方にアドバイスしたい内容の2つ目は「中小企業診断士二次試験対策でしたほうがいい3つのこと」です。中小企業診断士二次試験対策でしたほうがいい3つのこととは以下です。

  1. 毎年一次試験を全科目受ける
  2. 再現答案作成
  3. 点数開示請求

 1の「毎年一次試験を全科目受ける」をおすすめする理由は、メンタル面で安心して二次試験を受けることができるからです。二次試験では、予想外に難しい問題が出て本試験当日混乱する場面が多々あります。そのとき、次年度の二次試験受験資格を確保済みであれば冷静に対応することができます。ですから、毎年一次試験を全科目受けるようにしましょう。
 2.の「再現答案作成」をおすすめする理由は、不合格だった場合のアクションプランを立てるのに必要だからです。中小企業診断士二次試験では答案が返却されません。ですから、不合格であった場合でご自身の回答文が手元にないと「なぜ不合格だったのか?」「どう改善したらいいのか?」等次年度に向けたアクションプランを立てることができません。一方、手元に再現答案があれば、「ふぞろいの合格答案」を利用して、自己採点をすることでうまくいかない理由やそれをどう改善するのかを検討することができます。ですから、中小企業診断士二次試験を受験したら回答内容を忘れないよう1週間以内に再現答案を作成しましょう。
 3.「点数開示請求」をおすすめする理由は、受験生が行使してよい権利だからです。中小企業診断士二次試験では答案は返却されませんが、採点結果の開示請求をすることができます。使える権利は使い倒しましょう。実際に私は平成26年に得点開示請求を出して4つの事例の採点結果を教えてもらいました。不合格だった場合、2の再現答案とあわせて採点結果をあわせて分析することでかなり精度の高いアクションプランをねることができますので得点開示請求をしてみましょう。詳しくは以下をご確認ください。

https://www.j-smeca.jp/attach/test/kojinjyouhou_kaiji_seikyu2024.04.16.pdf

中小企業診断士二次試験対策でしなくていいこと

多年度受験生の方にアドバイスしたい内容の3つ目は「中小企業診断士二次試験対策でしなくていいこと」です。私が二次試験対策で実際にやってみて「時間の無駄。二次試験合格には関係ない」と感じたことです。以下理由とともに列挙します。

  • 日商簿記検定1級受験:事例4の範囲を超えています。学習時間が長いわりに得るものは少ないです。
  • 意思決定会計ノート演習:複雑で緻密な計算演習をしますが、事例4ではここまでの計算力は不要です。
  • 予備校が実施する二次模擬試験受験:受験予備校が作るダミー事例を解いてもほぼ意味はありません。TACの模擬試験で全国で高い順位を得ても落ちることもあるので気にしないでください。唯一MMCの採点フィードバックコメント付きの模擬試験は受ける価値はあります。
  • 合格答案写経:回答は自分の言葉で書いてください。他人の言葉を真似しても意味はありません。
  • 天声人語要約:文章力の向上にはつながるかもしれませんが、答案作成には関係ありません。
  • 試験委員が書いた書籍やThe Goal等の書籍を読む:エンタメとして時間があれば読む程度でいいです。それよりも過去問題を解いてください。

中小企業診断士二次試験に合格したあとどうしたらいいか?

これまで二次試験に合格するまでの内容をご紹介しました。最後に少しだけ中小企業診断士二次試験に合格したあとどうしたらいいか?についてご紹介します。
二次試験に合格した皆様、合格おめでとうございます!そして長期間にわたる勉強お疲れさまでした。ここまで散々勉強してきたのだから少し解放されたい気分かもしれませんが、実は二次試験に合格すると怒涛のように忙しくなります。本業をお持ちの場合は、スケジュール調整をする場面が多々でてきます。
そこで、今のうちに中小企業診断士二次試験に合格したあとのアクションプランを考えておくことをおすすめします。具体的には以下4点について検討してみてください。

  1. 口述試験対策をどうするのか?
  2. 実務補習をいつどうやって受けるか?
  3. どこの中小企業診断協会へ登録するか?
  4. 中小企業診断士を活かして自分はどうゆうキャリアを積み上げていくのか?

なお、中小企業診断士になったあとの内容について後日記事にしたいと思っています。ぜひ楽しみにお待ちください。以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

いかがでしたか?これまで、5回にわたり、中小企業診断士二次試験に合格するために学習方法や戦略についてご紹介してきました。
当ブログでは、今後も中小企業診断士についての情報を発信してまいります。中小企業診断士試験合格目指して一緒に頑張ってまいりましょう。引き続きよろしくお願いいたします。

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