皆様、こんにちは、未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。
当ブログでは、社長とともにその企業の未来を考える資格「中小企業診断士」取得者を増やすための情報を発信しています。前回は中小企業診断士一次試験「財務・会計」に合格する方法をご紹介しました。今回は、中小企業診断士一次試験科目の一つ、「企業経営理論」に合格するための対策をご紹介していきます。なお、試験問題そのものや学習内容そのものには触れませんのでご了承ください。あくまで、合格するうえで効果的な学習方法を解説します。
それでは本題に入ります。
中小企業診断士一次試験「企業経営理論」私の受験履歴=4回受験し、1回合格3回不合格、一方点数は安定
まず、最初に中小企業診断士一次試験「企業経営理論」の私の受験履歴をご確認ください。
| 年 | 平成22年 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 |
| 企業経営理論 | 54 | 62 | 未受験 | 52 | 59 |
| 結果 | 不合格 | 合格 | ー | 不合格 | 不合格 |
結果は、4回受験し、1回合格、3回不合格でした。ただし点数は全て50-60前後で安定しており、当時は個別の対策は不要と考えました。さらに、問題の傾向から学習しても高得点は狙えないことがわかっていました。ですので、「経済学・経済政策」、「財務・会計」など他のより優先すべき科目に時間を割り振ろうと思いました。このように、科目ごとに対策を分けることが合格への近道となります。
「企業経営理論」を学習する上でおすすめのツール
ですので、「企業経営理論」は、市販の中小企業診断士一次試験用の教材(TAC出版、スピードテキスト、スピード問題集、過去問題集)で充分対応できます。以下に各教材のリンクを掲載しますので、ぜひ購入してみてください。
中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト(1) 企業経営理論 2024年度版
中小企業診断士 最速合格のためのスピード問題集(1) 企業経営理論 2024年度版
中小企業診断士 最速合格のための第1次試験過去問題集(1)企業経営理論 2023年度
企業経営理論を学習するコツ=経営戦略論、組織論、マーケティングの3分野に分けて学ぶ
「企業経営理論」の学習内容には、主に経営戦略論=経営学、組織論、マーケティングの3分野を含みます。したがって、以下で分野ごとの学習のコツを解説していきます。
経営戦略論を学習するコツ=現実の企業に適用するには前提条件が必要であることを理解する
まず、経営戦略論=経営学の学習について解説します。経営学や経営理論をはじめて学ぶ方は、おそらく最初に、「面白い(興味深い)」という感覚を抱くかもしれません。というのも、普段会社員として勤務していて、自社の経営について疑問に思ったことが理解できるようになるからです。例えば、自社の新規事業を見て、「これは、新規市場に既存製品を展開するから市場開拓戦略だな。」と理解できたり、今自分がやっている業務が「市場の成長性も収益性も低いから負け犬事業だな。」と理解できるようになります。だから、今自分が所属している会社の経営内容が間違っていることがわかるようになります。これを頭の中で考えるだけなら問題はありませんが、経営学で学んだ内容を元に会社に間違いを指摘することは控えましょう。理由は、経営学は、経済学から派生した学問であり、ある条件を固定したら経営上の事象を事後的にうまく説明できた理論を積み重ねることで発展してきたからです。つまり、今皆さんが学習した経営理論を、所属する会社に適用するには、前提条件が必要になります。もし、前提条件が間違っていれば、その理論を適用することはできません。多くの経営理論は、海外の市場環境を前提にしておりますので、それをそのまま日本の会社に適用するのは無理があります。(グローバルに市場展開されている企業で働いていれば適用可能かもしれません。)経営戦略論はこれらを前提として、学習を進めるとよいと思います。
組織論を学習するコツ=組織構造は戦略に従うことを理解する
次に、組織論の学習について解説します。組織論はさらに、組織戦略論と人的資源管理にわかれます。おそらく、人的資源管理の内容は普段会社員として、特に管理職として勤務されていれば、馴染み深いかもしれません。一方、組織戦略論は馴染みがないため、学習しにくいかもしれません。それは、「組織構造は戦略に従う」にある通り、取るべき戦略が変われば自ずと会社ごとに組織構造も変わるからです。例えば、海外展開を目指す創業5年のスタートアップ企業と国内市場だけに展開する創業100年の老舗企業が同じ組織構造ではありませんよね?このように、様々な組織構造を学ぶなかで、ご自身の所属企業と異なる組織構造の持つ意義を理解するのに苦労されるかもしれません。組織論は以上を理解して学習を進めるとよいでしょう。
マーケティングを学習するコツ=プロダクトからコミュニケーションまで含む深い概念であることを理解する
最後に、マーケティングの学習について解説します。マーケティングを学びはじめると最初に「これわかる!」という感覚を抱くかもしれません。理由は、普段皆様が一消費者として消費活動をすることから、マーケティングの内容をなじみ深く感じるからです。例えば、マーケティングの4Pのうちの一つであるPrice(価格)戦略で、おとり価格戦略(原価割れした低価格商品=大安売り品で顧客を誘引しつつ、関連購買で客単価を上げて収益を確保する戦略)を学ぶと、普段、食品スーパーで目にする特売コーナーが成立する理由が理解できるようになります。このようになじみ深いだけに学習するうえで注意すべき点があります。それは、普段の生活実感を学習内容に結び付けてしまう結果、理解したつもりになってしまうことです。例えば、マーケティングを販売活動やプロモーション活動を行うものだと曲解してしまうことなどが挙げられます。そうではなくて、マーケティングはそれらを包含する深いテーマであるということを理解してください。ご参考までに、マーケティングの本場であるアメリカマーケティング協会における「マーケティングの定義」の変化をご紹介します。
- 1960年:マーケティングとは、企業(生産者)から消費者に向けてプロダクトの流れを方向づけるビジネスプロセスである
- 1985年:マーケティングとは、個人と組織の目的を満たす交換を生み出すためにアイデア、プロダクトのコンセプト、価格設定、プロモーション、流通商法を計画・実行するプロセスである
- 2004年:マーケティングとは、顧客に向けて価値を創出・伝達・提供し、組織とステークホルダーに利益をもたらす方法で顧客との関係を構築する組織的機能かつ一連のプロセスである
- 2013年:マーケティングとは、顧客・得意先・パートナー、そして社会一般にとって価値あるプロダクトを創造し、伝達し、配送し、交換するための一連の活動・システム・プロセスである
以上のように、マーケティングは産業の進展に伴って、その定義も変化してきたことがわかります。具体的には、マーケティングが、過去から現在にかけて、単に「プロダクトを消費者に届ける」という概念から、「ステークホルダーとコミュニケーションをとる」概念へと変遷してきました。マーケティングは以上を理解して学習を進めるとよいでしょう。
「企業経営理論」の問題の特徴=問題文も選択肢も長文
ここまで、「企業経営理論」の各分野の学習のコツを解説しました。では、これらの知識を生かして中小企業診断士一次試験「企業経営理論」の過去の試験問題を解いて演習する際に具体的にどうしたらいいでしょうか?「企業経営理論」の問題は、問題文も選択肢も長文であることが多いという特徴を持ちます。これは、経営戦略論、組織論、マーケティングについて「知っているかどうか」ではなく、状況を論理的に整理しこれらの知識を「ツールとして使いこなせるかどうか」を求めるからです。したがって、「企業経営理論」では、問題を読んで早合点することなく、問題文、選択肢をしっかり読み込んで回答するようにしてください。
「企業経営理論」は二次試験につながる重要科目
「企業経営理論」は、二次試験につながる重要科目です。
第1に、経営戦略論は、二次試験すべての事例につながります。具体的には、経営診断を行う際に、事例企業のSWOT分析を行い、強みを生かして機会をとらえて成長戦略を描く助言をします。
第2に、組織論は、二次試験事例I(人事・組織の事例)につながります。具体的には、事例企業の経営戦略を読み解き、最適な組織構造や人的資源管理施策を提案します。
第3にマーケティングは二次試験事例II(マーケティングの事例)につながります。具体的には、事例企業の課題を読み解き、経営資源を最適配置してマーケティングの4P(Product、Price、Place、Promotion)戦略を実行します。
最後に、中小企業診断士一次試験「企業経営理論」を学習するうえでおすすめのツールを再掲載します。ぜひ購入して、合格を勝ち取ってください。
中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト(1) 企業経営理論 2024年度版
中小企業診断士 最速合格のためのスピード問題集(1) 企業経営理論 2024年度版
中小企業診断士 最速合格のための第1次試験過去問題集(1)企業経営理論 2023年度
いかがでしたか?今回は、中小企業診断士一次試験「企業経営理論」に合格する戦略についてご紹介しました。次回は、「運営管理」の学習方法についてご紹介します。中小企業診断士試験合格目指して一緒に頑張ってまいりましょう。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログでは、今後も中小企業診断士についての情報を発信してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。


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