事例1(人事・組織)に合格するには~中小企業診断士二次試験対策02

中小企業診断士

皆様、こんにちは、未来に繋がる情報を研究し発信するブログを運営する「みらいものがたりラボ」代表のせにょです。

当ブログでは、社長とともにその企業の未来を考える資格「中小企業診断士」取得者を増やすための情報を発信しています。現在、5回にわけて中小企業診断士の第二の関門である二次試験に合格するための情報をご紹介しています。前回は、中小企業診断士二次試験の学習準備についてご紹介しました。今回は、第2回として、中小企業診断士二次試験、事例1(人事・組織)に合格する方法についてご紹介します。
この記事を最後まで読めば、中小企業診断士二次試験事例1の傾向や対策を知ることできます。ぜひ最後までお読みください。では本題に入ります。

私の事例1の受験歴=3回受験し2回合格、1回不合格

最初に私の二次試験事例1の受験歴を紹介します。

年度平成24年平成25年平成26年
評価・点数AB67※
結果合格不合格合格
※得点開示請求をしました

私は、二次試験を3回受験し、事例1は2回合格、1回不合格でした。点数だけを見ると高位安定しており、特に問題ないように見えると思います。しかし、当時の私は事例1に対して苦手意識がありました。特に平成24年度事例1は納得いく回答ができませんでしたが、それでも結果はA判定でした。このように二次試験では、手応えと点数が一致しないことがよくあります。逆に「絶対大丈夫!」と手応えがあるときは、大抵点数が低いです。

事例1の学習ツール

次に事例1を学習する上で必要なツールをご紹介します。結論をいえば、学習準備編でお伝えした過去問題集等以外に、事例1を学習する上で特別な学習ツールは必要ありません。具体的には、全知識で一次知識を補充して、事例攻略のセオリーに従い、過去5年分の事例1を解いて、ふぞろいの合格答案で採点してください。以下に学習ツールのリンクを掲載します。ぜひ購入して合格を勝ち取ってください。

事例1の問題の特徴=ほかの事例に比べて難解

では、事例1にはどのような特徴があるのでしょうか?その答えは、他の事例2(マーケティング)、事例3(生産管理)、事例4(財務・会計)に比べて非常に難解であることです。理由は、事例1が、人事・組織に関する事例として以下のようなを6つの特性を持つからです。

  • 設問文に独特な表現が多い
  • 与件文に回答要素がない
  • 社長の思いが大切
  • 人的資本制度と組織体制の違いに留意する
  • 強みを持ったキーパーソンを見つける
  • 組織構造は戦略に従っているか?

以下順番に説明します。

設問文に独特な表現が多い

事例1の特性の1つ目は、「設問文に独特な表現が多い」です。設問文で要求する回答要素として、「事業展開」、「事業構造」などあまり一般的ではない独特な表現が多いです。これらの言葉の意味を捉え違えると適切な回答文を作成できません。例えば、「事業展開」とは、創業から現在までの事業内容の変遷のことです。だから、回答文としてA社の発展の経緯を与件文から丁寧に拾いあげる必要があります。また、「事業構造」とは、ビジネスモデルのことでA社がどうやって利益を上げているかを与件文から読み解き回答する必要があります。

与件文に回答要素がない

事例1の特性の2つ目は、「与件文に回答要素がない」です。事例1では、モチベーションや組織文化など心理的な要因を扱います。その結果、回答要素として求められる内容が与件文に明記されておらず、与件文の内容から類推して応える必要があります。例えば、M&Aで合併する両者の組織文化の違いを類推し、合併後のコンフリクトを避ける施策を問うような問題などがあります。

社長の思いが大切

事例1の特性の3つ目は、「社長の思いが大切」です。事例1は、事例2、3、4に比べて社長の思いや考えを読み解くことが重視されます。理由は、人事や組織について真剣に悩むのは社長であることが多いからです。多くの場合、社長の思いは、与件文の前半で「経営理念」として、あるいは与件文の後半で「経営課題」として語られます。そして、A社の社長の思いや考えが、A社を診断するうえでの最上位概念となります。だから、全ての設問の回答文は社長の思いとの一貫性が求められます。

人的資源管理制度と組織体制の違いに留意する

事例1の特性の4つ目は、「人的資源管理制度と組織体制の違いに留意する」です。設問文を分析して、要求される回答要素を考えるとき、人事面か組織面どちらで回答すればよいか迷う場面が出てきます。そのときは、その内容が会社全体にフォーカスしていれば組織面、その内容が従業員にフォーカスしていれば人事面であると推測されます。与件文から人事面と組織面の要素を整理して回答するとよいでしょう。

強みを持ったキーパーソンを見つける

事例1の特性の5つ目は、「強みを持ったキーパーソンを見つける」です。事例1は、人事・組織の事例ですので、A社の強みは人にあることが多いです。そしてその人は、独特の強みを持ち、A社の将来における事業展開を担うキーパーソンとなり得ます。例えば、A社の創業社長の息子が、社外の企業で様々な経験を積んでスキルを積み、A社に戻ってきてからそのスキルを活かして経営革新をするなどです。現時点でキーパーソンに強みがないとしても競争的優位性の源泉を持つのであれば育成するという視点も考えるとよいでしょう。

組織は戦略に従っているか?

事例1の特性の6つ目は、「組織は戦略に従っているか?」です。事例1では、組織面での問題もよく出題されます。組織面での出題は大きく組織文化と組織構造に分かれます。そして、出題内容としては、A社の戦略と組織文化や組織構造が合致しているかが問われます。例えば、A社が、家族主義的な組織文化を持ち、伝統的な機能別組織をもっている状態で、新規事業展開をしようとすれば、経営革新に向かう意識を社内で醸成し、プロジェクト型組織体制を構築するような施策が求められるでしょう。

事例1の回答のコツ

事例1の問題の特徴を理解したら事例1の過去問題に取り組んでください。そして、事例1の過去問題に回答する際のコツについては、以下より事例1のファイナルペーパーをダウンロードしてご確認ください。

事例1のファイナルペーパー

事例1の回答例

ではこれらを活かして、実際に事例1を回答した例をご紹介します。以下の記事をご確認ください。

回答例及び解説-中小企業診断士二次試験-令和5年度事例I

人事・組織が事例1である意味=はじめに人ありき

最後に、中小企業診断士二次試験には直接関係ありませんが、人事・組織について私見を書きます。
皆様は、中小企業診断士二次試験で人事・組織が事例1である意味を考えたことがありますか?
「え?そんなことどうでもよくない?試験合格に関係ないし」そんな声が聞こえてきそうですが、私は意味があると思います。人事・組織が事例1である意味は「はじめに人ありき」であることです。
企業診断の現場では、まず最初に人事・組織の側面から診断を開始します。理由は、マーケティングや生産管理や財務面を診断して対応策を提言しても、それを実践する人員や組織体制がなければ実行できず、その結果、どんなに素晴らしい提言をしても、絵に描いた餅になるからです。
だから、人事・組織の側面からの診断は、マーケティングや生産管理や財務の側面より一つ上の概念といえます。
だからこそ、中小企業診断士二次試験の一番最初に人事・組織の事例を解くのだといえます。

いかがでしたか?今回は、中小企業診断士二次試験の事例1に合格する方法について解説しました。次回は、事例2(マーケティング)に合格する方法をご紹介します。中小企業診断士試験合格目指して一緒に頑張ってまいりましょう。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログでは、今後も中小企業診断士についての情報を発信してまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました